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今日における社会状況の急速な変化と医療技術の進歩によって、親と子が出会い、関係を築いていくプロセスを取り巻く環境が大きく変化してきました。そうした中、妊娠中、そして出産を迎え、育児がはじまっていく周産期からのこころのケアが求められるようになってきています。本書では周産期を中心に、赤ちゃん・家族への支援の最新理論とともに、こころのケアに携わる様々な領域の事例報告を紹介します。そこから、現代社会における親子関係のはじまりの理解を深め、これから求められる周産期精神保健のあり方を探ることを試みます。 はじめに  1 親と子の出会いと支援 1 現代における親と子の出会いの風景と支援(永田雅子) 2 産前・産後のメンタルヘルス(山下 洋・錦井友美・吉田敬子) 3 産科領域からみた親と子の出会いと支援(佐藤秀平) 4 新生児領域からみた親と子の出会いと支援(側島久典) 5 地域からみた親と子の出会いと支援(沼田直子) 6 保育の現場における子どもと親の育ち(中村鈴子) 7 親と子の出会いと乳幼児精神保健(渡辺久子)  2 子どもとの出会いを支える 1 妊娠をめぐる現代的課題と向き合う──若年・高齢の妊娠(川野由子) 2 不妊という課題に向き合う(平山史朗) 3 妊娠中の不安(村木紘子) 4 胎児診断ということ(井上佳世) 5 入院となった妊娠中の母親を支える(岩山真理子) 6 親と子の出会いを支えるカンガルーケア(堀内 勁) 7 赤ちゃんのもって生まれた力(大城昌平) 8 NICUの環境とディベロップメンタルケア(渡辺とよ子) 9 小さく生まれてきた赤ちゃんの育ち(万代ツルエ) 10 外科系疾患をもってきた子どもと家族(窪田昭男) 3 事例とともにみる支援のあり方 1 親になるということ(岡田由美子) 2 赤ちゃんがNICUに入院するということ(藤嶋加奈) 3 重症な障害をもつ子どもと出会うということ(稲森絵美子) 4 赤ちゃんの死と向き合うということ(大和田喜美) 5 NICUから地域へと多職種でつないでいくということ(丹羽早智子) 4 周産期医療から地域での支援へ 1 多職種とのネットワークをつくる──メンタルヘルスの支援のために(佐藤喜根子) 2 地域で親子を支えるシステムを築く(塩之谷真弓) 3 出産後の母親を支える──産後ケアセンターの取り組み(萩原玲子) 4 乳児院での子ども育てと保護者支援(河崎佳子) 5 地域で親子の発達を支える──発達センターでの取り組み(神谷真巳) 6 親と子それぞれの育ちを育む──虐待をめぐって(牧 真吉) おわりに──家族からのメッセージ   わが子との出会いから今までを振り返って(江尻和美)   君が残してくれたもの(中川美千代)

Price¥2,860
出版情報ミネルヴァ書房永田 雅子

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