女性が性交時に膣口や膣周囲の筋肉が不随意にけいれんや収縮を起こし、痛みを感じたり、性交ができなくなる症状を引き起こすワギニスムス。「膣けいれん」「膣けい」とも呼ばれており、その症状に悩む女性は少なくない。結婚してもワギニスムスに苦しむ夫婦は「未完成婚」というレッテルを貼られ、社会的にも精神的苦痛を受ける場合も多い。本書の著者も実際にワギニスムスに悩まされながらも、産婦人科医の協力により子供を授かることに成功し、普通分娩での出産をした。しかし、出産後もワギニスムスは改善されず、本質的な改善までには数年の時間を要した。粘り強く解決に取り組んだことでワギニスムスを克服することができたが、世の中には現在も悩みを抱える数多くの女性がいる。同じワギニスムスに悩み、苦しむ女性達のために、著者本人の経験も交えながら、改善・解決へのアドバイスを小説という形式でわかりやすくまとめた本。