
貧困に釘付けられた「主婦」たちは、新宗教に規律と居場所を求めた──。 推薦・田中優子氏(法政大学前総長) なぜ女性たちは、古い家族観を振りかざす宗教にからめ取られるのか? 本書から、女性たちを追いつめてきた社会の歴史が見える。 女性たちを「主婦」として家に縛りつける、日本の法制度と雇用システム。逃げ場のない女性たちは、新宗教に魅了されていく。 新宗教が一気に信者数を増やした80年代、自立を奪われた「主婦」たちを取材した著者が見たものとは。政治と新宗教の癒着がつくりだす、「女性の貧困」の正体。 第一章 父の「お妾さん」をめぐる旅 第二章 「女性の自立」はどこで挫折したのか 第三章 現代を生きる女性の貧困 第四章 新宗教の家族観と八〇年代の「主婦」たち
- ISBN:
- 9784763420626