
きみは魅力的だと言いながら、 なぜ結婚は考えないと言うの? 25歳のエレナは実業家のローガンと出逢い、人生初の一目惚れをした。 彼は大学時代に親を亡くして以降、弟妹たちの親代わりとなり、 最近ようやく自分の時間を持てるようになったらしい。 そのせいで、しばらくは結婚せずに自由を謳歌することに決めていて、 エレナが純潔を捧げようとしたとき、彼は身を引いてこう告げた。 「きみの“初めて”は、結婚を前提につき合う誠実な男に捧げるべきだ」 こちらを気遣うようでいて、そのじつ突き放している冷たい言葉……。 この恋は諦めたほうがいい。そう頭ではわかっているのに、数日後、 エレナはつかの間でいいから恋人になってほしいと訴えていたーー やがて予期せず妊娠し、密かに産む決意をすることになるとも思わずに! 結婚できなくても、せめてローガンの恋人になりたいーーその強い恋心に突き動かされ、ついに彼と結ばれるエレナですが、妊娠して後戻りできない状況に陥り……。『スター作家傑作選〜溺れるほど愛は深く〜』(HPA-67)に収録の『花嫁は家政婦』の関連作。
- ISBN:
- 9784596721914