
性暴力の記憶、毒親、貧困、セックスレスーーそれぞれの「限界」を抱えて、身体を売る女性たち 【作家・桜木紫乃氏 推薦】 彼女たちには文体がある。 限界はいつだって表現(スタート)地点だ。 過去の傷を薄めるため……。 「してくれる」相手が欲しい……。 そこには、お金だけではない何かを求める思いがある。 ノンフィクションライター・小野一光が聞いた、彼女たちの事情とは。 著者が20年以上にわたる風俗取材で出会った風俗嬢たちのライフヒストリーを通して、現代社会で女性たちが抱えている「生と性」の現実を浮き彫りにするノンフィクション。 【目次】 第一章 SMクラブで働く文学少女・アヤメ 第二章 歌舞伎町で働く理系女子大生・リカ 第三章 アヤメ その後 第四章 リカ その後 第五章 セックスレスの人妻・ハルカ 第六章 処女風俗嬢・カオルの冒険 第七章 育児と介護と風俗とーー妊婦風俗嬢・アヤカ 第八章 ミレニアム世代の風俗嬢・ミホの現在 第九章 生きるための居場所ーーSM嬢・アザミ あとがき 【著者プロフィール】 おの・いっこう● 1966年、福岡県北九州市生まれ。雑誌編集者、雑誌記者を経てフリーに。「戦場から風俗まで」をテーマに、国際紛争、殺人事件、風俗嬢インタビューなどを中心とした取材を行う。 著書に『灼熱のイラク戦場日記』『風俗ライター、戦場へ行く』『新版 家族喰いーー尼崎連続変死事件の真相』『震災風俗嬢』『全告白 後妻業の女』『人殺しの論理』『連続殺人犯』『冷酷 座間9人殺害事件』などがある。
- ISBN:
- 9784087880632