
身近なところにいる四季の昆虫を描いた画文集。緻密なタッチの鮮やかな昆虫の絵に、著者のエッセイが添えられています。それぞれの昆虫が、豊富な知識と観察力で愛情たっぷりに紹介されているので、虫好きでなくても、それぞれの虫に肩入れしたくなってしまいます。たとえば、ひたすら北へ北へと飛び続けるヒメアカタテハ、ハチドリのように見えるホシホウジャク、意外に攻撃性のないクマバチ、育児室をつくるトゲアシオオクモバチ、専守防衛に徹するヨツモンカメノコハムシなどなど。小さな命のきらめきが感じられる1冊です。 はじめに 出会い1 冬のテントウムシ ⦅春⦆ 母の育児室…トゲアシオオクモバチ(雌) お花畑が見られる理由…ツツハナバチ(雌) 大先輩…テングチョウ 静かな生活…ニホンカブラハバチ 勇気がありません…キバラヘリカメムシ 昆虫学者の志…ムーアシロホシテントウ ご近所の宝石…クロボシツツハムシ 五月のコガネムシよ飛べ…ウスチャコガネ(雄) ご近所の神様…ユウマダラエダシャク 生き方の選択…スグリゾウムシ 平家との縁ありやなしや…ジョウカイボン 町の暮らしも悪くない…ツマグロヒョウモン(雄) なんだか距離を感じてしまう…モンシロチョウ ⦅夏⦆ ウメの実る頃…ウメエダシャク 南の国からやってきた…ラミーカミキリ(雄) メタリックブルー…ルリシジミ ホジホジ…セマダラコガネ 山の中の青い海…ヒメマダラナガカメムシ 存在理由…クロオビハナバエ(雄) ヒルガオの住人…イモサルハムシ 正真正銘 専守防衛…ヨツモンカメノコハムシ 虫にもやさしい公園…サンゴジュハムシ 人工林…チャバネアオカメムシ その目は何を見つめる…マルボシヒラタヤドリバエ(雌) トトロの棲む里…ギンイチモンジセセリ “思うところ”を聞いてみたい…ヤマトシリアゲ(雌) 蒸散…アオバハゴロモ 道ばたのジャングル…アオモンイトトンボ(雄) 中断された子育て…コアシナガバチ 強くて優しい母さん…クマバチ(雌) カラタチの思い出…アゲハ 真夏の城址…ギンヤンマ(雄) 秋へのそなえ…サトジガバチ 出会い2 山口市湯田温泉 ⦅秋⦆ いちばん身近な赤トンボ…マユタテアカネ(雄) いちばん赤い赤トンボ…ナツアカネ(雄) 秋になったら食べてもいいよ…ウリハムシ 小さなリボン…キアヤヒメノメイガ 星月夜の舞…ベニスジヒメシャク 小さな鳥…ホシホウジャク 豊年虫…イチモンジセセリ 可憐なはばたき…ベニシジミ(雌) 北へ向かう理由を知らない…ヒメアカタテハ 恥ずかしがりな“セミ”…ツマグロオオヨコバイ 秋風のささやき…ササキリ(雄) 体内カレンダー…ミノウスバ(雄) 懐かしい香り…ヨモギハムシ 命がけの冬越し…キタキチョウ ⦅冬⦆ 空中散歩の達人…オオハナアブ(雌) 真冬に咲く花…フタスジヒラタアブ(雌) 目の敵…コナガ 心の絆…セイヨウミツバチ あとがき
- ISBN:
- 9784947767295