
コロナ状況で「マスク生活」が当たり前になる以前から、私たちは、心理的なマスク(接近や遭遇をさえぎる覆い)をつけて日常生活を送ってきました。その心性はコロナ収束後も、交差点での信号待ちに見られるような「避密」な行動に痕跡を残しています。どうやらそこには、目に見えない思いが蠢いているようです。--本書ではマスクの下の「秘密」のリアリティを描き、“社会のマスク”の謎を読者の皆さまと解いてゆきます。私たちの成熟に欠かせない「三密」--濃密な体験/親密な関係/秘密の世界ーーを取り戻すために! ◆ PART 1 episode 1 こころのマスクを外す Aさんのこと episode 2 子どもの頃の思い出 Bさんのこと episode 3 マスクをめぐる対人関係 Cさんのこと episode 4 「隠す」マスクと「見せる」マスク Dさんのこと episode 5 マスク美女とマスク美男 Eさんのこと episode 6 マスクを「する」ことと「とる」こと Fさんのこと episode 7 マスクと日本人 Gさんのこと episode 8 「隠す」ことと「偽る」こと Hさんのこと episode 9 仮面としてのマスク ◆ PART 2 ○ memories コロナ時代のメモリー ○ society こころのマスク社会
- ISBN:
- 9784909862419