
○ point 1 このmoment/このfieldで、いったい何が起こっているか? --この本では、精神分析をイチから学び直せます! ○ point 2 あらゆる心理支援・対人援助につながる《フィールド臨床学》--この本は、心理療法の新しい入口となります!! ◆ Introduction 精神分析の歴史ーー1心の痛みを診る(フロイト)/2二人の交流を語る(ウィニコット)/3プロセスを捉える(ビオン)をお復習いし、この本では「もうひとつ」歴史が拓かれますーー4空間そのものの語りに耳を傾ける(フィールド理論)--「この場=fieldで何が起こっているのか?」という感覚は、あらゆる心理支援、全ての対人援助につながります。私たちを取り巻く文化・社会・環境・空気… その「間柄aida-gara」や「場合ba-ai」を意識して臨床感性を磨く。そんな“フィールド臨床学”の誕生を告げる入門書です。 ◆ Message 【監訳者から】 ーー『今日……ここに来るの、しんどかった』 ーー『この場は、落ち着くんです』 セラピーをするなかで、このような発言をするクライエントに、一度ならず会ってきました。きっと、私だけではないでしょう。--これらの感情の向かう先はどこなのでしょう? 不思議なことに、ここ日本においては、クライエントの多くが、治療者との関連で直接的に感情を表明しないようですーーこれはあくまで私の肌感覚なのですが。 第1章 精神分析とは何か? 古い言語と新しい言語 精神分析は癒すのか? 誰のための分析なのか? 分析家が耳を傾けることと、 友人や家族が話を聞くことに違いはあるのか? 信 頼 性 セッション頻度の問題 患者の訪れ 夢はいつも中心にあるのか? 第2章 無意識の発明 ジークムント・フロイト メラニー・クライン ドナルド・ウィニコット ジャック・ラカン ウィルフレッド・R・ビオン 第3章 夢と情動フィールド 夢と夢世界 フィールドの進展 臨床作業における夢 第4章 治療のさまざまな道具 催眠術からカウチへ 何度も思い出すこと 真実にむけた欲動 情動的共奏 転移性恋愛と依存 分析フィールドのモデル 原初的な心的状態と、到達不能な無意識 第5章 児童・青年の分析 第6章 精神分析はひとつなのか、 それともたくさんあるのか 無意識というバベル 新しいコモン・グラウンドに向けて? イタリアにおける精神分析 用語解説 推薦図書 言語に耳を傾けることーー日本の読者に向けた解題
- ISBN:
- 9784909862341