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1960年代のアメリカ社会を激しく揺るがした「カウンターカルチャー」とは何だったのか? その始まりから終焉までの流れを鮮やかに描き出しながら、その巨大なムーヴメントの実態を多角的な面から捉え直し、その全貌を改めて概観する。 ・60年代のカウンターカルチャー以前のアメリカのボヘミアニズムやユートピア的な共同体主義。 ・東洋のスピリチュアリティへと意識を向けたジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグらのビート・ジェネレーションからヘルマン・ヘッセのような文学者たち。 ・オルダス・ハクスリーやティモシー・リアリーやラム・ダスやジョン・キージーのような精神探求や意識の拡張のためにドラッグを使用した先駆者たち。 ・性の抑圧からの解放を訴えたヘルベルト・マルクーゼやノーマン・O・ブラウンやヴィルヘルム・ライヒの思想。 ・各地で展開された反体制的なアンダーグラウンド出版。 ・ディガーズによるフリー・フード・プログラムを中心とした反資本主義・反市場経済的な活動。 ・行動主義心理学のB・F・スキナーのユートピア主義的な理想や各地に誕生した自給自足的なコミューンの状況。 ・ヒッピーたちの記念すべき集会となったヘイト・アシュベリーでのヒューマン・ビーイン。 ・ポピュラー・ミュージックの大規模な野外コンサートの原点となったウッドストック・フェスティバルやオルタモント・フェスティバルなど。 ・サンフランシスコでの「サマー・オブ・ラブ」から「ヒッピーの死」まで。 ・国防総省での行進を始めとする大規模な反戦運動。 ・アビー・ホフマンやジェリー・ルービンなどを含むシカゴ・セブンの裁判。 ・ブラックパンサー党やイッピーやウェザーメンなどの急進派の活動。 「60年代のそのムーヴメントは一瞬盛り上がって単に消えてしまった過去の特異な社会現象というよりも、その後の新たな世界へと向かっていく出発点だったと捉え直してみることもできるのではないだろうか」(訳者あとがきより)。 序文 ・第1章 先駆者たちー ユートピアからハクスリーへ ・第2章 新たなアメリカのボヘミアのための吟遊詩人たちー アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアックなどのビートたち ・第3章 ビートの継続する受容 ・第4章 ハーバード大学からミルブルックへー ティモシー・リアリー ・第5章 メリー・プランクスターー ケン・キージー ・第6章 セックスという魔法の万能薬と無政府主義の影響 ・第7章 音楽の中の魔法 ・第8章 カリフォルニア・ドリーミングとヘイト・アシュベリー ・第9章 合図を広めるー 代替メディア ・第10章 本を読む人々 ・第11章 ヒューマン・ビーインからサマー・オブ・ラブまで ・第12章 ヒッピーの死と初期の事後論議 ・第13章 別の生き方の可能性 ・第14章 革命の途中でヒッピーがイッピーになる ・第15章 路上での戦いと諸集団の最後の闘争 ・第16章 対敵諜報活動プログラムとミレニアム ・第17章 陰謀、街頭で戦う男、世の終末 ・第18章 それほどスローだったわけではない衰退 ・第19章 今やすべてが終わりに ・訳者あとがき ・参考文献 ・索引

Price¥6,930
出版情報駒草出版ロバート・C・コトレル/伊泉 龍一

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