『安曇紙芝居「たまご乙女」秘譚』穏やかで幸せな日々が一瞬のうちに嵐に飲み込まれ、復讐の炎を燃え上がらせる宗之進。激しく燃え盛る情念と、その後訪れる静謐なる極限状態での生活。運命に翻弄されながらも妻の面影を追い求める姿が、読者に愛しき者との絆を問いかける。『十六夜右女之介月影日記』酒と女、気ままな生活を送る地方武士、十六夜右女之介。藩政治に絡む黒い陰謀が渦巻き、その大きなうねりの中へと巻き込まれてゆく。激動の運命の中で揺れ動く心の機微、哀愁を丹念に描く。『夜祭りお丈』楽隠居生活を送る甘利清史郎。古寺をけなげに支える娘「夜祭りお丈」との偶然の出会いにより、若き日の古傷はうずく。再びつながる絆、戸惑い、そして喜び。幾重にも絡む心の綾を描き出す。

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