
西郷隆盛は奄美に三度も流罪になった。奄美大島本島、沖永良部島の二島での記述・エピソードは普く知られている。 二度目の流罪地が徳之島であった事はこれまであまり知られていなかった。75日間という短い期間ではあるが、この徳之島で三度目の流罪が告げられるのです。 その短い期間に残したもの、経験した事、出会った人々との関係は決して風化させてはならない… これまで報道されなかった「大西郷」の実像と本当の魅力が次々と現代に蘇る。 序文 まえがき 生い立ち 西郷隆盛幼少の逸話 お由良騒動の波紋 郡方書役デビュー 名君斉彬公との出会い 至純の心・月照和尚との入水 西郷隆盛の死生観 奄美・龍郷での暮らし 奄美・龍郷からの召喚 藩主久光公との軋轢 徳之島への流罪 西郷と仲為・仲祐の出会い 遠島の経緯 西郷隆盛と仲祐師弟の契り 島民の救世主となる 二人の老婆との出会い 若者に勉学・相撲を教える 妻子との再会 親子で全島一周 三度の流罪地・沖永良部島へ 井之川港の別れ 猪肉を差し入れ 再び鹿児島へ召喚 京都相国寺の徳嶋仲祐の墓 犬田布騒動 宝暦治水工事 徳之島の伝説・民謡 児孫ノ為ニ美田ヲ買ハズ あとがき
- ISBN:
- 9784888545075