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幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》。 vol.29の特集は「サロメ、無垢なる誘惑者の幻想」。 19世紀末、ワイルドとビアズリーによって、 ひとつの物語として再構築されたサロメ。 それは人々を魅了し、現在でもさまざまな分野でオマージュされ続けている。 そのサロメや、ファム・ファタル=運命を狂わせる女をモチーフにした 物語の数々を特集! 〜〜〜 小説は、 メアリー・シェリー、マイクル・ムアコック、ジョアン・アンダートン、 ラフカディオ・ハーン、フランク・ヴェデキント、アメリア・B・エドワーズ、 マーガレット・セント・クレア、高原英理、小林弘利 詩は、トム・ディッシュ(トマス・M・ディッシュ)、サミュエル・ファーガスン卿 といった多彩な内容! 他に、下楠昌哉インタビューなど、コラム記事等も充実です! 【Story】 ■メアリー・ウルストンクラフト・シェリー「邪視譚──アルバニア人匪賊の物語」/訳:待兼音二郎、訳語監修:茂木政敏・白石隆治 ■ラフカディオ・ハーン「雪女」/訳:下楠昌哉 ■フランク・ヴェデキント「女侯爵ルサルカ」/訳:垂野創一郎 ■マイクル・ムアコック「彷徨える森 〜赤き射手の物語〜」/訳:健部伸明 ■ジョアン・アンダートン「ファウストという名の猫」/訳:山田和子 ■アメリア・B・エドワーズ「サロメの話」/訳:渡辺健一郎 ■マーガレット・セント・クレア「ボーリュー」/訳:岡和田晃 ■高原英理「〈精霊語彙集〉 帝命定まらず」 ■小林弘利「HiKaRi」 【Poetry】 ■トム・ディッシュ「僕の母・一つの議論」/訳:菅原慎矢 ■サミュエル・ファーガスン卿 アルスター地方の民謡「妖精の茨(フェアリー・ソーン)」/訳:井村君江 【Interview】 ■下楠昌哉インタビュー「アイルランド幻想文学と翻訳の「文武両道」」インタビュー・構成=岡和田晃 【Essay】 ■オペラ出演者として体験したサロメたち/畠山茂 ■「妖精の茨」について──妖精の「人さらい」──/井村君江 ■無垢なるサロメは死の境域で舞う──怪奇幻想文学とファム・ファタル/岡和田晃 ■殺生石と半神と。 キツネがファム・ファタルになった理由/丸屋九兵衛 ■世紀末作家ラフカディオ・ハーンと「宿命の女」/下楠昌哉 ■十一谷義三郎「谷崎潤一郎小論」をめぐって/黒田誠 ■生首のある風景、もしくはサロメに到るまでの覚書/深泰勉 ■見世物の「サロメ」/浅尾典彦 ■リヒャルト・シュトラウス『サロメ』とパゾリーニ『奇跡の丘』の反省的手法/岡和田晃 【Game】 ■トロフィーではなく、名前ある主人公として ゲームにおける「意志ある女性」小史/徳岡正肇 【Serial】 ■〈アンソロジーに花束を〉第十一回 女王のスポーツアンソロジー/安田均 【Book guide】/岡和田晃 ■生の絶頂、運命の采配、汎ヨーロッパ的騎士道幻想ーー『世界の果てまで連れてって!…』、『テュルリュパン』、『魔法の指環』 ■ポスト社会主義における民族的情念 --『ヒップホップ・モンゴリア』&『憑依と抵抗』 ■表紙/妃耶八「サロメ」

Price¥1,980
出版情報アトリエサードメアリー・シェリー/マイクル・ムアコック/ジョアン・アンダートン

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