(まえがきより抜粋)この本はあなたが成功するために書いた本なのですが、普通の本とはちょっと違います。成功のために「繰り返し読むトレーニングブック」としてつくりました。実際にあなたの行動、習慣を変え、体質を変え、未来を変えるための訓練本です。極力無駄なことをせず、合理的なことをするのが成功者の行動パターンです。ぜひ本書を使い合理的に成功脳をインストールし、成功習慣を身につけてください。 多くの成功本はどうしたら成功するかということが書かれていますが、エピソードや理論について述べられている部分が多く、その柱となる部分はごくわずかです。本の言いたいことを凝縮してしまうとわずか3ページぐらいになってしまう本もあります。大切なことを強調するために様々な言い方で因果関係を説明し、具体例を豊富に示しているわけですが、本が分厚くなった分だけ多くの内容が詰め込まれているとは限りません。本書は逆の発想で書かれています。 人は、本に書いてある理論を読めば「なるほど」と思います。ではその本に書いてある内容を自分が本当に理解して実践できるかといえば、ほとんどの人はできません。それは頭にきちんとインプットされていないからです。そのため習慣化はさらに難しいということになります。 本書は訓練によって成功体質になるということを目的としていますので大切なことをひたすら繰り返します。繰り返しのない訓練はありませんし、訓練しないで身につけることはできないからです。その繰り返し訓練の中で考え方を変え自然に成功してしまう習慣を身につけていくのです。 ですから同じ文章だからといって飛ばし読みするのではなく、何度も同じ文を繰り返し読むことに意味があります。修行僧たちが仏の教えを身につけるために毎日読経を行うのと同じです。 繰り返しはあなたの脳に「成功習慣」というソフトウエアをインストールするために必要な作業です。気持ちを込めて読み続けるうちに行動が変わり、成功するためのオートパイロットが働き始めます。 世界一の切れ味を持つと言われる日本刀をつくるとき、鋼を高温で熱し、心を込めて何回も叩きます。折り返しては叩き、熱しては叩くことを繰り返しながら不純物を除き硬く強くしていきます。その工程を「鍛錬」と呼びますが、一流の刀をつくるには欠かせない繰り返しの作業です。 同様に、繰り返し読む鍛錬によって成功を妨げる悪習慣が取り除かれていきます。 さて、我々は自分で考え自分で行動していると思っていますが、実は、そう思っているのは表の自分で、それを操っている裏の自分がいます。 表の自分というのは、脳の人間的な思考をする部分です。向上しよう、進化しようという意欲もここにあります。 それに対して裏の自分というのは、脳の、より動物的な部分であり生命を維持するための司令塔です。自分が大きく変わらないように、いつもの自分、今までの自分を維持するように全身に指示を出し続けています。裏の自分には今の自分を維持することが一番いいことだという動物的な本能が予めプログラムされています。 この、裏で活動をコントロールしている支配者を私は「フィクサー」と読んでいます。裏の自分は完全なる支配者だからです。いくら表の自分が進化しようとしても裏の自分が行動を妨げるならば絶対にうまくいかないのです。 なかなか物事がうまく進まない人というのは、表の自分は向上しよう、頑張ろうとしているのに、何だか頑張り続けられない、すぐにあきらめの気分になってしまいます。それはフィクサーが表の自分を助けようという状態にないからです。 表の自分がやる気満々で何かの取り組みを始めても、フィクサーが納得していなければ何らかの方法でブレーキをかけて計画を頓挫させてしまいます。 例えば、散らかった部屋に住んでいる人はきれいな部屋を与えてもらっても落ち着きません。そしてすぐに散らかします。一方きれいな部屋でないと嫌な人は頼まれなくても片づけてきれいにしてしまいます。それはそれぞれの人のフィクサーが今の環境、状態を維持しよう、その状態が心地よいと感じているから行動も自然とそうなるのです。いつも「元通りの自分」に戻ろうとする力が働いています。 貧乏な人が何億円という宝くじを当てたとしてもすぐに使い切って元の貧乏な人に戻ってしまうのも同じ理由です。貧乏な自分が自分らしいとフィクサーが思い込んでいるのです。 しかし、もしフィクサーを変えることができたらどうでしょうか。そうです、逆に成功せざるを得なくなるわけですね。つまり成功体質に変わるわけです そうです、この本は表の自分がフィクサーを説得して少しずつ変えていく本なのです。そして最終的にはフィクサーの力を借りて無意識に成功に至る行動を取れるようにするというのが本書の狙いなのです。

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