
◆2020年6月施行の「パワハラ防止法」に準拠! ◆ヒアリングが成功するか失敗するかは、ここが違う。失敗例の改善法もわかる ◆ハラスメント相談から解決までのプロセス、注意点とは ◆社内研修のポイント、相談窓口担当者の育成を詳述 職場では、そこで働く人々との組み合わせによって、さまざまなハラスメントが起こりえます。たとえ悪意をもった指導ではなかったとしても、あるいは第三者としてただ傍観していただけであっても、その場にいるだれかが安心して働けない職場状況があったなら、事業主は対策を講じなければなりません。また、指導する側は「熱心な指導はパワハラと紙一重」だと自覚する必要があります。 本書では、どのようなことがパワハラとなるのか、ハラスメント被害者から相談があったときに職場や相談窓口はどう対応したらよいのか、当事者双方からしっかり話を聴き取るための留意点は何か、などをパワハラの6要素に即して詳しく解説します。あわせて、ハラスメント相談は初動対応に失敗するとこじれることが多いといわれていることを踏まえ、会話形式による「問題解決に至った相談例」、「対応を誤った例」とその「改善例」を取り上げ、話しかけ方やヒアリングのコツ、信頼が得られる面談の進め方などを紹介します。 相談窓口担当者、管理職者、経営者はもちろんのこと、パワハラを受けていると感じている方や、周りで生じているパワハラに心を痛めている方など、すべての方に本書をおすすめします。 第1章 パワーハラスメントとは 第2章 相談窓口の役割と相談への対処法 1 カギを握るのは「相談窓口」の初動対応 2 複合的ハラスメントへの対応 3 社内相談窓口と社外相談窓口を連携させる 4 相談者との信頼関係構築 5 信頼が得られる面談の進め方ー具体的手順、相談効果を高める工夫 第3章 相談シナリオで学ぶヒアリングの成功と失敗 1 被害者ヒアリングと行為者ヒアリング 2 相談室での行為者ヒアリング 3 社外相談窓口に届いた相談メール対応 4 暴言を吐く課長へのヒアリング 5 身体的暴力を受けた被害者へのヒアリング 第4章 事例から学ぶ対応のポイント 身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係からの切り離し、過大な要求、セクハラ、マタハラほか 第5章 こじらせない! 相談はこうして話を聴く 1 対応を1対1で仕切ろうとしない 2 ハラスメントで受けたダメージと深刻さを軽く見ない 3 相談の初回聴き取りと最後報告をおろそかにしない 4 被害者と行為者の言い分の不一致を聴き取る 5 ハラスメントの訴えへの対応をは先延ばしにしない 6 ハラスメント行為者の処分だけで終わらせない 7 ハラスメントの訴えの本質を見誤まらない 第6章 社内研修のポイント 1 管理職に対する研修のポイント 2 一般社員に対する研修のポイント 3 相談窓口担当者の役割と育成 第7章 参考資料ーILOハラスメント撤廃条約
- ISBN:
- 9784818519237