
PICCは、“末梢から挿入する”「中心静脈カテーテル」であるという理解が必要ですが、 中心静脈栄養を行うための基本的な知識と技術が必須です。 カテーテル挿入を安全に行うために開発された機器が“IPエコー”ですが、 IPエコーを使った挿入の具体的な手順を理解することが必要です。 また、安全管理のポイントは、カテーテル関連血流感染症(CRBSI)の予防ですが、 CRBSI予防のためには、挿入部・輸液ラインの管理が必須です。 本書はPICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)を安全に挿入し、万全に管理するための、 “IPエコー”を使った実践的PICC挿入・管理ナビゲーションです。 第1章 PICCの基本を理解する CVCとは何かを理解する CVCの分類 カテーテルの基本的な挿入方法を理解する 「そもそもPICCとは?」について理解する なぜPICCが注目されているのかを理解する 第2章 PICCをさらによく知るためのQ&A PICCの導入について わが国のPICCの状況 PICCの適応 PICCと感染 肘PICCと上腕PICC PICCと合併症 PICCの具体的技法 PICCと看護 第3章 ニプロIPエコーの開発 エコーガイド下上腕PICC法の実施 血管穿刺用エコーの開発に取りかかる IPエコー開発に向けての取り組み IPエコーの原理 IPエコーを用いて血管穿刺手技を実施してみる IPエコーの他領域への応用とこれから 第4章 上腕PICC法の実施手順ナビゲータ 上腕PICC法の実施手順 第5章 PICC留置期間中の管理 CRBSI予防対策を基本とする カテーテル挿入部の管理方法 輸液ラインの管理方法 TPN実施中の輸液・薬剤投与 PICC留置期間中の合併症とその対策 第6章 PICCを用いたTPNナビゲータ 症例でみる、PICCを用いたTPN
- ISBN:
- 9784796525541