
「昭和の大修理」に携わった著者が、建物の細部、造営過程、美しさの秘密を解き明かす。 日本建築の伝統的な技法を知る格好の手引きとなる。 <内容より> 日本美を代表する建築として世界的に名声の高い桂離宮ーー その御殿軍のの造営については、長いあいだ謎につつまれたままでした。 しかし、昭和の大修理(昭和51-57年)の結果、多くの不明確であった部分が 明らかになり、桂離宮は私たちの前にその真実の姿をあらわしたのです。 それは想像より華やかで「綺麗」な御殿でした。 この本は、当時、調査と修理工事にたずさわった学者がイラストレーターとともに 桂離宮を隅々まで解剖し、いつ、だれが、何の目的で建てたのかを解明し、 同時に、技法の実際や建造の過程をわかりやすく再現したものです。 これによって、私たちは、なぜ桂離宮の評価が高いのか、その美しさの秘密が どこにあるのかなどを理解することができます。 また、失われつつある日本建築の基本を知ることによって、日本人の美意識の 根源にふれることができるでしょう。
- ISBN:
- 9784794218759