
離婚後の子の生活,親子関係の持ち方について両親の意見が相違した場合の司法手続に対し,心理的側面からどのようなアセスメントが提供できるか。子の監護評価は,司法手続に関係する心理的アセスメントの中で最も複雑で困難なものと評される。本書は,米国における離婚と子どもをめぐる司法心理アセスメントの実践基準と要点を示し,「子の最善の利益(子の福祉)」を焦点とする実務にかかわるリソース・実証的知見・技能を具体的に紹介しながら,この領域の心理専門家が直面する固有の困難に指針を提供する。家庭裁判所調査官はもとより離婚の問題に直面している親子に関わる臨床家,さらには心理的アセスメント報告を法的判断に活用する裁判官・弁護士など,〈心理ー法的〉概念を通して離婚と子の監護にかかわるあらゆる関係者必携。 [基礎] 第1章 法的側面 第2章 司法精神保健の概念 第3章 実証的な基盤とその限界 [適用] 第4章 評価の準備 第5章 データの収集 第6章 解釈 第7章 報告書の作成と法廷での証言 [付録] 参考文献 主要用語
- ISBN:
- 9784772414999