
発達障害の娘と母の日常を綴った、 ちょっと笑える【子育てコミックエッセイ】 ベストセラー『どうして普通にできないの! 』(2017年刊)で不安と孤独を抱えながら成長した自らの経験を綴った著者が、やはり発達障害と診断された娘「ひま」の誕生から中学までの15年の子育てを振り返りながら綴ったコミックエッセイ。 悩みぶつかりながら互いに奮闘し成長する娘と母の日常を、ちょっとコミカルに丁寧に描き上げました。 「ひま」はとにかく大きな声でよく泣く子。寝起きも大泣き、おっぱいを偏愛し、離乳食は拒否(卒乳はなんと4歳直前)。でもハイハイより先に「立っち」を獲得するほどの成長ぶりでもありました。母である著者によれば、育児書で役に立ったのは「育児書通りにはいかない」という一文だけだった…という個性的な子です。1歳半健診で「引っかかった」ものの母は娘の発達に何の疑念もなく、でもお友だちとの関わりが増えるにつれ心配な面が見えてきます。 前半は、療育センターに「お悩み相談」へ行くことを決心し、診断が下りるまでのこうしたさまざまなエピソード。 著者は娘が幼い時に、「こんなときはどうすればいいか」をなんとか教えてあげたくて、ノートに絵や文を描いて見せていました。その実際のノートの一部を中程に掲載。当時のノートの外側に、著者が現時点から振り返って筆を加えています。 そして後半は「ひま」の小学校・中学校のエピソード。やはりお友だちとの関係で悩んだり、弟に理不尽に接したり、学校の先生も塾の先生も怖くて蕁麻疹が出たり、母の悩みも尽きません。でも少しずつ確実に成長する「ひま」の姿がそこにはあります。 人はそれぞれ、親子もそれぞれ、家庭の事情もそれぞれです。でもこの娘と母の物語は、同じような子育て経験のある読者には共感を、子育て経験のない読者にも「普通」ではないことを否定しない大切さを、笑いを交えて伝えています。 ❖おもなエピソードタイトル❖ ◇泣いて泣いて寝ないひま ◇おっぱいは寝る時の必須アイテム ◇虐待を疑われかねない絶叫 ◇離乳食断念 ◇並行遊びだから大丈夫 ◇ひとりの世界でお喋り大好き ◇1歳半健診 ◇人んちの子を見て驚く ◇育児が孤独 ◇古いひまの写真 ◇保育園探し ◇3か月で転園 ◇ストレス反応 ◇ひどくなる癇癪 ◇分からない子に怒るのって難しい ◇ほめるのだって難しい ◇アレンジは御法度 ◇葛藤するひま ◇療育センターを決心 ◇ひまに伝えたい! おきてノート ◇就学したものの ◇母の就業をめっちゃ応援した理由 ◇言葉と心の関係 ◇自分が他人にしていることには疎い ◇お友だちとうまくいかない ◇一度気になると止められない ◇鈍感と敏感のアンバランス ◇親は歯がゆい ◇塾の先生が怖い(適応障害) ◇スクールカウンセラーにかかる ◇塾難民 ◇診断名を伝える時がきた ◇意外に多い発達障害の子 ◇特別ぽくて嬉しがる ◇学校に行かなくて良いか ◇ペース配分できない ◇将来が他人事 ◇これからのひまを思う
- ISBN:
- 9784763940148