運動学習研究は「人が動きを学ぶことの本質を理解することの探求」であり、 「人が運動を学ぶことは、自己に可能性を与えること」である。 これは、運動学習について日々学び、研究や臨床を通して思考を深めている本書の著者たちの考えです。このような観点をもって、リハビリテーションにおける運動学習についての知識を基礎から体系的にまとめ、臨床での活かし方を提示しています。 理学療法士や作業療法士にとって「運動学習」はなじみのある言葉ですが、養成教育のなかで体系的に学ぶ機会はほとんどありません。本書は、リハビリテーションの観点から運動学習について網羅的・体系的にまとめ、臨床での課題設定や介入方法を提示し、具体的な症例を通して実際の運用でのポイントを示しています。 効果的なリハビリテーションは、その人にとって最適な学習課題と学習環境をいかに整えられるかにかかっています。そのためには身体面だけでなく精神・心理的な側面など多岐にわたる要因を考慮する必要があります。それらを「運動学習」という視点で貫くことで、これまで個別に学んできたさまざまな知識がつながり整理されてきます。そこから、日々の臨床において、多要因を考慮したうえで新たな神経回路をリハビリテーションによっていかに効果的に再構築し、最終的な運動(パフォーマンス)の質を上げるかという探求へつなげていきます。 運動学習の知識を学び、リハビリテーションの実践に活かすことを第一としてまとめられた本書は、「運動学習」についてきちんと学びたい理学療法士・作業療法士にとって最適なテキストです。

Price¥5,830

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