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現代の結婚に意味はない? 人生の墓場? 結婚につきもののそんな疑問や不安に向き合いつつ、結婚の意味を探究するノンフィクション。それが婚姻の単なる損得勘定に堕さないのは、著者たちが婚姻制度に守られていない同性カップルだからだ。 驚くほど多彩なパートナーシップのあり方を見聞して考え抜いた二人は、ちょっと型破りな結婚観、そして納得の結末にたどり着く。読みながらあなたの結婚観も揺さぶられ、試されずにはいられない。婚姻につきまとう固定観念、そして広がりつつある虚無感への、痛烈な一撃となるか。 原著が書かれたのは’04年、ブッシュ大統領の再選ののち、米国で同性愛者への風当たりが強まっていた時期である。それだけに本書が同性婚に関して投げかけるメッセージは真直だ。《「同性愛者の居場所は? どんな形で家族制の中に組み込むのか? 彼らの市民としての権利、さらに彼らの人としての権利をどのように認めるのか?」同性婚賛成派はそれらの問いへの答えを持っている。僕たちゲイは市民のための制度すべての対象でありたい。同じ規則、同じ責任を適用してもらいたい、と。同性婚反対の人々の答えは──何なのか?》 著者の出世作『キッド』とともに、家族やパートナーシップの多様な形態が共存できる社会を目指す、等身大のアクション。 第 I 部 プロポーズ 第1章 ロード・トリップ 第2章 物議をかもす 第3章 内なる敵 第4章 一つ屋根の下 第5章 帰路 第 II 部 婚約 第6章 昔の結婚 第7章 今の結婚 第8章 拝借する 第9章 ブルー 第 III 部 急展開 第10章 プランナーに依頼する 第11章 五つのケーキ 第12章 四つの喧嘩 第13章 三つのセカンド・オピニオン 第14章 二つの至福の時 第15章 もう一度、最後の説得 第16章 見込みゼロ 謝 辞 … 訳者あとがき

Price¥3,300
出版情報みすず書房ダン・サヴェージ/大沢章子

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