
生まれをさがす孤児が愛したのは、 傲慢なほど優しい子爵。 父を知らず、10歳で母も亡くした出自不明の三つ子姉妹は、 学校卒業を機に、後見人のつてで英国社交界にデビューしたーー 生前、語られることのなかった母の、そして自分たちの出自を知るために。 社交が得意ではない末の妹ローズは子爵のジェームズと出逢い、 上から物を言う彼を傲慢だと思いつつも、いつしか強く惹かれていた。 人見知りの私が、なぜかジェームズには言いたいことが言えて楽しい! 三つ子という珍しさから、たちまち社交界の華になったのもつかの間、 父も母も身元がわからない三姉妹に、上流貴族から蔑みの目が向けられた。 ジェームズも家名を汚さない理想の花嫁を求めていると思うと、 ローズはしょんぼりと肩を落としてしまうのだった……。 快進撃を続けるRITA賞受賞作家キャサリン・ティンリーのシンデレラ・リージェンシー3部作がスタート! 出自不明の三つ子姉妹“ベルたち”を描くシリーズ第1話は、末妹ローズことロザベルの物語。今後ヒロインとなる姉のアナベルとイゾベルにもご注目あれ。
- ISBN:
- 9784596723239