
他の男とのおいしい時間── 渇いた体を満たそうとする人妻たちの昼下がり……名手による極めつけの官能! 子どもをいじめから救ってくれた大学生の部屋を夜中訪ねる母親、上司と同僚のセックスを職場で目撃し自分の中に生まれた火照りを抑えきれなくなった人妻、 隣人と一緒に満員電車に乗り込むことになり先に手を延ばす熟女……ほか、溜まりに溜まった日頃のセックスの欲求不満を、満たそうとする他人妻たちの姿を描いた、 人気の名手による珠玉の官能7編──。 ◆ 著者について 雨宮慶(あまみや・けい) 1947年、広島県生まれ。 日常のほんのささいな「踏み外し」から、別の世界に彷徨い込んでいく男と女を徹底的に描いた作品は、夢潤一郎名義で執筆していた頃から多くの読者に支持され、改名以後も斯界の実力派として君臨し続けている。 『部下の妻』『人妻の誘惑』『わるい指』『人妻 背徳のシャワー』『好色な愛人』(以上、二見文庫)、『熟れて乱れて 』『淫する──人妻たちの性炎』(以上、双葉文庫)他著書多数。 未亡人 紅い情欲 …… 5 狂った金曜日 …… 41 美熟人妻 誘惑の白い太腿 …… 87 淫欲に魅せられて …… 135 寒夜の火照り …… 181 艶熟の疼き …… 225 熟妻 …… 263 彩は両手を前にして紙袋を持っていた。亮介は彩より頭一つ背が高い。そのため、股間の強張りが、彩の半袖のワンピースから露出した腕に当たっていた。 (マイッタな、どうしよう……) 亮介は困惑していた。もう彩に気づかれていてもおかしくなかった。 そのとき彩がゆっくり顔を上げた。 亮介は怯えた。怒って睨みつけられると思った。 だがちがった。彩は亮介に笑いかけてきたのだ。そしてすぐうつむいた。 (ウソだろ!?) と、こんどは思った。あろうことか、彩が強張りに手を這わせてきて、そろそろ撫でているのだ。 (おばさんがこんなことをするなんて、信じられない) 彩の手はチノパン越しに強張りを触りつづけている。それも手で撫でまわしたり、指でなぞったりかくようにしたりしながら。 (「美熟人妻 誘惑の白い太腿」より)
- ISBN:
- 9784576201856