「寄っていきませんか。夫は遅いんです」 人妻から出た突然の言葉には秘密が……?  最新型のエンタメ官能書下し! 24歳で童貞の伸一は前々から気になっていた花屋の女性と話しているうちに彼女に小さなボタンのようなものがあるのを発見する。 これには秘密があるようで、なんと彼女と結ばれることに。 また、コンビニの女性や取引先の窓口の女性にも同じものが……。 ボタンとセックスの関係はよくわからないまま、関係を持っていくのだが──。 今一番最前線の官能エンタメ書下し! ◆ 著者について 葉月奏太(はづき・そうた) 1969年神奈川県横浜市生まれ。 2011年、『蜜会 濡れる未亡人』(竹書房ラブロマン文庫)で官能長編デビューを果たす。 『二階堂家の兄嫁』『襖の陰   二階堂家の兄嫁(二)』『赤い稜線 二階堂家の兄嫁(三)』(以上、双葉文庫)という三部作での、重厚なストーリーと艶やかな描写で多くの読者を獲得する。 一方で、『奥さん、透けてますけど。』『奥さん、入りますけど。』『君の縄。』『人妻 やりたいノート』『いきなり未亡人』『もうひとりの妻』『夢か現か人妻か』(以上、二見文庫)など、ユニークな設定で官能の可能性を一気に広げた作品も、新しいエンタメ官能として評判を呼んでいる。他に著書多数。 プロローグ …… 1 第 1 章 花の名前 …… 7 第 2 章 恥蜜の香り …… 69 第 3 章 会議室の乳房 …… 129 第 4 章 咲き乱れる女たち …… 171 第 5 章 牡丹にリボンを …… 239 エピローグ …… 274 「そ、そこは……」  呻きまじりにつぶやくと、硬くなったペニスをそっとつかみ、指をしっかり巻きつけてきた。 「くううっ」 「ああっ……硬い」  穂乃花がうっとりした顔になっている。瞳はしっとり潤み、半開きになった唇から色っぽい吐息が溢れ出した。 (……ゆ、夢じゃないよな)  なにもかもが信じられない。しかし、己の股間を見おろせば、間違いなく穂乃花が股間のふくらみをつかんでいた。  ただ握られているだけでも、童貞の伸一にとっては刺激が強すぎる。すでに大量の我慢汁が溢れており、ボクサーブリーフの内側がぐっしょり濡れていた。 「……そ、そんなにされたら……」  すぐに射精してしまいそうだ。暴発する前に訴えると、穂乃花がじっと見つめてきた。 「もしかして……」 「じ、じつは……童貞なんです」

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