
ここでしてあげましょうか……? 家出してきた人妻のもう一つの顔は ── 人気急上昇中の著者による痛快書下し官能! 正一郎は、数年前に妻を亡くし、夫婦でやっていた居酒屋は彼を慰めようとする常連で成り立っていた。 そんななか、近所の神社で、お参りをする美しい人妻・沙織と出会う。 夫との倦怠期で家出中だと言う彼女。 彼女の誘いで一線を越えた二人だが、しばらく泊めてくれと沙織が言いだした。 実は彼女には秘密があって──。 俊英による新世代の書下し官能! ◆ 著者について 桜井真琴(さくらい・まこと) 1972年、新潟県生まれ。広告会社でコピーライターとして従事。 2012年、特選小説」誌掲載「蜜指の記憶」でデビュー。 新聞連載、小説誌での執筆などに加え、コミックノベルや電子書籍なども配信中。 働く女性をモチーフにした作品を得意とし、また細やかな心情描写に女性ファンも多い。 著作に『淫情ホテル』『人妻たちに、お仕置きを』『彼女の母と…』『人妻 交換いたします』『下町バイブ』(以上、二見文庫)、 『人妻温泉 癒やしの宿(双葉文庫)、『田舎妻の淫ら祭り』(竹書房ラブロマン文庫) などがある。 第 1 章 タイトスカートの奥 …… 7 第 2 章 泣きぼくろ …… 46 第 3 章 添い寝の匂い …… 106 第 4 章 奥様は魔性 …… 169 第 5 章 Mの証明 …… 245 後ろからまわった沙織の手が、下腹部にかけていたタオルを外した。 しなやかな指が勃起に触れる。 湯に触れて、温かく細い指だった。 「くっ……」 しゃぼんにまみれてヌルヌルの手が、いやらしく肉竿を刺激する。 それだけで、くすぐったいような刺激が襲ってきて、正一郎はぶるる、と腰を震わせてしまう。 「すごいわ……なんて硬いの……ホントにずっとしていなかったのね」 沙織の甘い吐息が耳をくすぐった。 「い、いや……まあ……」 沙織の勃起を握る手がとまった。 しばらく黙ってから、ポツリ声をかけてきた。 「あの……もう心の準備はできていますから……」 沙織が耳元で言った。 心の準備? それって……。 (ここで最後までしてもいいってことか……ま、まさかな)
- ISBN:
- 9784576200637