ーーーー「筆」はまっすぐ立てること。 初心者に教える、青い筆の使いかた。 誘惑の筆下し官能エンタメ! 35歳の早紀江は国語教師を辞め、小さな習字教室を開くことにした。そこに隣人が「弟の性の相談を聞いてやって」と頼んでくる。 しかし、話を聞くだけのはずが体を使って答えることになってしまった。 さらに、別の大学生には習字を教えているうちについ下半身に目が行き、いつの間にか元気な「筆」を下ろしてやることに……。 書下し官能エンタメ! ◆ 著者について 橘真児(たちばな・しんじ) 新潟県出身。1996年『ロリータ粘液検査』(マドンナメイト文庫)でデビュー。 「もっとも青春小説的な官能作家」と評され、注目を集める。 以降、グリーンドア文庫、フランス書院文庫、フランス書院美少女文庫、双葉文庫、祥伝社文庫、竹書房ラブロマン文庫他で執筆。教員をしながら執筆活動を続けてきたが、のちに専業作家となる。 著作に『診てあげる 誘惑クリニック』『理想の玩具』『語学教室 夜のコミュニケーション』『人妻遊園地』『人事部 夜の悩み相談室』『人妻部 夜の社員研修』『奥さまの細道 人妻めぐり』『両手に人妻』『なぜか人妻』(以上、二見文庫)など多数。 第 1 章 筆を立たせて …… 6 第 2 章 初心者に手ほどき …… 78 第 3 章 若妻のおしゃぶり …… 152 第 4 章 熟れ妻の筆下ろし …… 218 「ぬ、脱ぎました」  さんざん躊躇したものの、早紀江に強い口調で命じられたこともあり、洋輔は下半身のみすっぽんぽんとなった。  羞恥に目を潤ませた面差しが、憐憫を誘う。どこか痛々しくて、胸が締めつけられるようだ。  あらわになった股間は、両手でしっかりガードされていた。若いペニスがどうなっているのか、このままではわからない。 「さ、見せて」  促しても、彼はなかなか手をはずさなかった。見せられないということは、まだエレクト状態が続いているのか。 「ねえ、ちゃんと見せてくれないと、わたしは何もしてあげられないのよ」  思わせぶりに目を細めて告げると、洋輔が表情を変える。密かに期待していたことが現実となり、信じられないながらも胸に喜びがあふれ、どうすればいいのかと持て余しているふうだ。 「手をはずしなさい」

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