
「ここは正直ですね」 謹慎中の男性教師を慰めようと、人妻たちが次から次へ── 高校教師の範行は、セクハラ疑惑の教師として、自宅謹慎の身であった。 箝口令がしかれて公にならなかったが、誰が何のためにやったのかがわからない。 悶々としている彼のところに前年担任した生徒の母親や、教え子の若妻配達業者、お隣の人妻が訪ねてきては、身をもって慰めてくれる。 女性たちの献身で犯人もわかってくるのだが……。書下し官能エンタメ! ◆ 著者について 橘真児(たちばな・しんじ) 新潟県出身。1996年『ロリータ粘液検査』(マドンナメイト文庫)でデビュー。 「もっとも青春小説的な官能作家」と評され、注目を集める。 以降、グリーンドア文庫、フランス書院文庫、フランス書院美少女文庫、双葉文庫、祥伝社文庫、竹書房ラブロマン文庫他で執筆。 教員をしながら執筆活動を続けてきたが、のちに専業作家となる。 著作に『診てあげる 誘惑クリニック』『理想の玩具』『語学教室 夜のコミュニケーション』『女教師の相談室』『人妻遊園地』 『人事部 夜の悩み相談室』『人妻部 夜の社員研修』『奥さまの細道 人妻めぐり』『両手に人妻』『なぜか人妻』『人妻と官能小説家と…』 『女生徒たちと先生と』(以上、二見文庫)など多数。 第 1 章 先生を助けたい …… 7 第 2 章 快楽配達人 …… 71 第 3 章 バージンの悩み …… 136 第 4 章 隣妻の献身 …… 196 第 5 章 年下の女の子 …… 249 「ここは正直ですね」 「え?」 「わたしでこんなに大きくなってくれるなんて……」 つぶやくように言った由希子が、太腿をすりすりと撫でる。 それにより快さが高まり、ペニスがますます小躍りした。 (ああ、どうしてこんな──) みっともない、恥ずかしい、情けない。 そんな内心を見透かしたように、太腿の手がはずされる。今度は五本の指が男の高まりを握り込んだ。 「あうう」 範行はたまらず声を上げ、反射的に尻を浮かせた。悦びがじわっと広がり、目の奥に小さな火花が散る。 「まあ、すごい」 感動の声を洩らした由希子が、手指にニギニギと強弱を加えた。 「若くないなんて言って、こんなに硬いじゃないですか。知り合った頃の主人と同じぐらいだわ」
- ISBN:
- 9784576191386