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シンガポール・ゲイラン。路上に多くの女たちが立って男を誘う「背徳区」で、私はスリランカから来た女と出会う。しかし、そこは悪意が満ちた暗黒の世界であった。 売られてやってくる女たち、貧困の中の路上ビジネス、不法滞在、裏に存在する人身売買組織、偏見と差別、互いに牽制し、憎み合う女たち、警察の摘発、堕落の世界での純愛、そして自壊していく女。 何も信じない、誰も信じない女に惹かれた先にあったのは……。ラストの心理的どんでん返しで、女のかかえている闇がますます深まっていく。 東南アジアの背徳区を知り尽くした鈴木傾城が徹底的ドキュメンタリーな筆致で、社会の裏側に生きる女たちの悲哀を描く小説。

Price¥1,650
出版情報四汐舎鈴木傾城

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