ラクに楽しく要領よく生きたい、表面は人を傷つけたくないといいつつ自分だけは傷つきたくない、他人とかかわるなんてメンドー、こんな私に自信もない…こんな学生たちが増えてきた。また、「わからない」「やだ!」「むかつく」「ビミョー」「でも」「だって」こんな言葉ばかりを連発して他者とのコミュニケーションをさける学生たち。つい「いまどきの若者は」と言いたくなってしまう。しかし、現場の先生はそんなふうに切り捨ててしまうこともできない。本書はそんな学生のありのままの姿を見つめてきた、現場からのリポートである。若者を「他者にひらかせる」授業の仕掛けをどのように作っていけばよいのか?実践のなかからは「いまどきの若者は」と一概にはいえない一生懸命な学生たちの一面がみえてくる。<自分試し>や<自分さらし>をしながら他者とふれあい、一回り成長していく若者たちの姿が、「自分史エッセイづくり」、ちょっとしたゲーム感覚の「幸せのレシピづくり」などユニークな実践とともに報告される。講演会、各種メディアで話題になってきた著者の教育実践の待望の単行本化。 〈自分試し〉と〈自分さらし〉/自分史エッセイをつくろう/過去を掘り起こす〈自分さらし〉/キヤラの苦しみ 素の自分はどこに?/痛みを力に 傷つくことだつて重要/〈自分飾り〉からの脱出/必要な父性原理 大ナタだってふるいます/はじまりは、自分から/他者へひらかれる「できない」から「できるかもしれない」へ

Price¥1,980

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