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男というのは、どこまで鈍感な生き物なのだろう。世の熟年夫たちは、「夫婦は古いほど味が出る」と無邪気に考えている。妻が発してきた危機のサインを軽く受け流してきた結果が、目の前に突然差し出された離縁状である。「何を血迷ったか!」と叫んだときには、もう手遅れ。妻の意志は揺るがない。なぜ、こんなことになってしまったのかー。その理由を簡単に言えば、男女の違い。たいていの夫は、家族の幻想、夫婦の幻想を墓場まで引きずっていく。相手の真意を知ろうともしないから、妻が途中で変わってしまったのだと思いこむ。しかし、年老いてから捨てられて泣くのは、夫のほう。本書には、一日でも早く知るべき現実が書かれている。

Price¥836
出版情報祥伝社斎藤学

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