
ウィトゲンシュタインが第一次世界大戦の激戦のさなかノートに書きとめた哲学的アイデアは、のちに『論理哲学論考』に結実するが、彼が硝煙弾雨のなかで綴ったのはそれだけではなかった! 彼は同じノートの半分に、戦場の生活、恐怖、欲望、嫌悪、叫び、祈りを赤裸々に書きとめていたのだ。ウィトゲンシュタインの生の姿を明らかにし、『論考』をはじめ彼の哲学の解釈に多大な影響を及ぼすにちがいない秘密の日記、世界初の完全版。 「覗き見趣味と言われてしまうかもしれない。いや、本書を読めば訳者・解説者たちがこの日記を本当にだいじに扱っていることが分かる。事実、だいじなテクストである。ウィトゲンシュタインを理解するためにも、彼の哲学をその根もとのところから理解するためにも。」 ーーー 東京大学教授・野矢茂樹氏推薦!
- ISBN:
- 9784393323663