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メイド服、リバティ・プリント、トレンチコートとレインコート。「イギリスらしいファッション」の起源とその成り立ちを描き出す。 18世紀後半、イギリスから始まった産業革命はファッションの世界にも大きな影響を与えた。大英帝国絶頂期のロンドンは、最新流行の発信地であり、衒示的消費の聖地であった。ファッションが従来の階層指標ではなく、個性を表す自己表現としての機能を獲得していくさまを、当時の雑誌や大衆小説、現存する衣服の写真から活写する。 序章 イギリス人とファッション  1 ブリティッシュ・ファッションとモダニティ  2 ロンドン、階級、ジェンダー  3 フランス人への対抗意識 第一章 ミドルクラスのファッション・センス  1 ミドルクラスを特徴付ける価値観  2 コルセット論争にも自己抑制  3 色彩コンプレックスの克服法 第二章 ホームズはレインコートで沼地を這い回る  1 防水コートの発達  2 ホームズ作品における防水コート  3 ファッション性   4 紳士の正しいファッション観 第三章 乗馬服でキリッと美しく  1 鞍の改良と乗馬の大衆化  2 テーラー・メイドの乗馬服が完成するまで  3 ブリティッシュ・ファッションへ 第四章 メイドのハンナはファッション嫌い?  1 雑役婦としてのハンナ  2 家事使用人問題とジェンダー規範の問題点  3 ハンナのファッション観 第五章 夏の海辺で、花柄のコットン・ドレス  1 ホロックス・ファッションズ  2 花柄コットン・プリントの発達  3 ドリー・ヴァーデン・コスチューム 第六章 イギリス人のアート感覚がファッションになる!  1 初期のエステティック・ドレス  2 リバティ商会の役割  3 イギリスらしさの新たな展開 おわりに 初出一覧 図版出所一覧 参考文献 注

Price¥3,300
出版情報勁草書房坂井 妙子

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