会社に命なんかかけるつもりはない。 まあまあ普通のOL生活、 それでいいじゃない? 「オフィスあるある」満載のワーキングストーリー 自分という人間の魂の置き場所はどこにあるのか。 柴田よしきは、その問いに対する答えを会社小説の形で書いた。 会社という組織は女性にとって今なお生きづらい社会単位である。 寧々や翔子と同じような疲労を感じてしまっている方に、 ぜひ読んでいただきたいと思う。それこそ男女は関係なく。 ーー杉江松恋氏(文芸評論家) 高遠寧々、二十八歳、大手出版社経理部勤務、彼氏なし。 コネ入社だけど気の合う仲間もいるし、住宅模型作りが趣味のひとり暮らしを満喫中。 伝票の山に経費のごまかし、社内不倫にパワハラ……日々問題は山積み。 でも見て見ぬふりなんてしたくない。会社にいる時だって生きた人間でいたい。 そう思いつつ、今日も精算書を睨みつつ電卓を叩く。 働く女性の日常と本音を描くお仕事小説。 *主な登場人物* 高遠寧々  二十八歳。大手出版社経理部勤務。コネ入社。趣味は住宅模型作り。 百舌鳥弥々 総務部勤務。寧々と同じコネ入社。BL小説の同人誌作りが趣味。 小林 樹  編集二課社員。領収書の不正を寧々に指摘され逆ギレする。 島     経理部係長。既婚者。小林と社内不倫をしていた。 久留米   編集五課の窓際族。社内でイジメに遭っている中年男性。 坂上浩介  週刊レディス・ウィーク部員。元人気俳優。弥々に片思い。    *   * 墨田翔子 寧々の従姉。総合音楽企業の企画部係長。カリスマお局。

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