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17世紀のオランダは市民社会の勃興期。時代の変化を敏感に嗅ぎ取り、時代の懐深く分け入ったフェルメールは、常に自己を模索しながら、主題の選択や人物配置、空間構成、光や質感の描写に独創的な才能を発揮し、静寂に支配された光と陰が綾なす傑作の数々を物していった。謎の天才画家といった神話に惑わされることなく、17世紀に生きた画家の素顔を浮かび上がらせ、歴史のいたずらに奔弄されつづけたフェルメール作品の魅力をわかりやすく、生き生きと語る気鋭の野心作。

Price¥1,276
出版情報NHK出版小林頼子

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