
「迎えに来ましたーー僕と結婚してくださいますか?」 終也と真緒、ふたりの結婚から一年が過ぎようとしていたーー。 はるか昔ーー国生みの時に生まれた神々を始祖とし、未だ所有する一族を、この国では「神在(かみあり)」と呼ぶ。 【神迎(かみむかえ)】のため帝都に向かう終也と共に、真緒は初めての遠出をすることになった。帝都行の鉄道の中、真緒はひどく懐かしいような不思議な夢を見てーー!? 「お前の目は特別だから、きっと冬の天の川も見えるのだろう」 「ともに還ろう」 隻眼の青年との出会いから明かされる真緒、出生の真実とは……! それでも旦那様の隣に……和風花嫁ファンタジー、待望の第二巻! 十織終也(とおりしゅうや) 縁を結び縁を切る神=十番様を有する「神在」の一族、十織家の若き当主。幽閉された真緒を見初め、救い出し妻とした。 十織真緒(とおりまお) 街一番の機織り上手。まっすぐに終也を想い、一途に十織家の機織りであろうとする。
- ISBN:
- 9784086804608