
「僕も、本当はあなたと一緒にいたい。ですがーー」 太白のもとに届いた父・長庚の片腕。動揺走るなか、突如あやねが原因不明の体調不良で倒れてしまう。若くして亡くなった太白の母も、結婚後に体調が悪化したという過去から辿り着くのはーーあやねの体を害している原因は、太白だという残酷な事実。 離れて暮らしはじめる二人だが、啓明の魔の手が刻々と迫り……。最大の危機を前に、二人が下す決断とは。数多の妖怪たちを巻き込んだ啓明との戦い、ついに終結! 1 噛む鬼はしまいまで噛むのか 2 鼠の尾まで錐の鞘 3 夫婦喧嘩は山犬も喰わぬ 4 一言既に出れば鬼も追い難し 5 鬼が唱える空念仏 6 狐七化け、狸は……八化け? 7 渡る世間に鬼はない エピローグ
- ISBN:
- 9784049143669