
荒ぶる神に生贄として捧げられた如月千代。彼女は弟を守るため、神の力を封じる毒と一緒に食べられたい。その瞬間を待つ千代の前に、秀麗な龍神・銀嶺が現れる。誰もが恐れる龍神は、けれど千代を花嫁として丁重に扱うばかりでーーいっこうに食べてくれない! 銀嶺の優しさに癒やされつつも、食べられようと自分磨きに励む千代。一方で、千代の不憫な境遇を神の力技で解決しようとする銀嶺。から回りながら共に暮らす二人は、やがて互いの隠し事を通じて向き合うようになりーー。生贄乙女と龍神様、運命の婚礼物語が始まる。 目次 プロローグ 第一章 生贄花嫁は食べられたい 第二章 食べられたいので好みを知りたい 第三章 食べられたかったけど実家に帰る 第四章 食べられたくないのに壺は囁く 第五章 生贄花嫁はやっぱり食べられたい 第六章 あなたのためなら食べられても構わない エピローグ
- ISBN:
- 9784040752976