梅之宮家に仕える斎に嫁ぎ、現人神である美幸の髪結師となった華弥。同じく神族である南之院との出会いや、あやかしが催す鬼灯会での活躍を経て、華弥は人ならざるものたちの世界を知る。そして斎が抱える秘密と闇、彼らの真の目的が明かされたのだった。  夏が訪れ、美幸の女学校が休みに入ると、華弥たちは神族が住まう里に帰省することに。美しい里の佇まいとは裏腹に、梅之宮本家の者たちによる陰湿なもてなしが華弥たちを迎える。里を変えるため斎たちが決起する時、華弥も大きな決心を下すことになり……。 目次 序章 はじまりの、きおく 一章 髪結い乙女、“家族”になる 間章一 黒椿の追憶 二章 髪結い乙女、自身の役割を終える 三章 陰陽の現人神、始動 間章二 ある悪役たちの呆気ない末路 四章 陰陽の現人神、戦場を駆ける 終章 髪結い乙女、今一度華燭を挙げる あとがき

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